理学療法科(PT)
当科では、各個人の状態を調べ、様々な疾病等に起因する機能・形態障害に対して運動療法を中心にアプローチしています。主に基本動作(寝返る・起き上がる・坐る・立つ・歩くなど)や日常生活動作(食事・整容・更衣・入浴・トイレ動作等)の回復を図り、社会生活を送る上で不利な要素を少なくするための福祉用具の選定や住宅改修・環境調整を実施しています。
当院における理学療法は、中枢性疾患(脳卒中など)や心疾患(心筋梗塞・狭心症など)を対象に行っています。
私たち、セラピストは「あきらめない」をモットーに、積極的に関わっていきます。患者様一人ひとりの身体能力を最大限引き出せるように心がけています。そして、セラピスト自身も成長できるような職場づくりを目指して取り組んでいます。
歩行支援チーム
歩行カンファレンス
脳卒中などにより歩行が困難になった患者さんに対して、歩行の早期獲得を支援する目的で、定期的に歩行カンファレンスを行っています。患者さんの回復過程に合わせて、歩行練習の内容や、様々な下肢装具の適応を検討しています。
歩行支援ロボット「ウェルウォークWW-1000 」の活用
当院では、平成30年6月7日に脳卒中などで歩行が困難となった方を対象に、下肢麻痺のリハビリテーション支援を目的とした歩行支援ロボット「ウェルウォークWW-1000」(トヨタ自動車株式会社・藤田保健衛生大学の共同開発)を山梨県内で初めて導入しました。
「ウェルウォークWW-1000」は、自身の歩行状態を前方モニターで確認することができ、麻痺側に装着したロボット脚などにより、下肢の振り出しのアシスト量を調整しながら歩行練習が行えます。また、転倒防止機能が備わっていますので、重度の下肢麻痺を呈した方でも、転倒することなく連続した歩行練習が可能です。
さらに、患者さん自身が歩行運動の成果を実感することができるように、歩行を支援する多彩なフィードバック機能が備わっており、歩行の運動学習を促進するねらいがあります。
歩行練習の成果を記録し、その場で確認することや、前回の記録と比較することもできますので、機能回復だけではなく、患者さんのモチベーション向上につながるのではないかと期待を寄せています。
甲府城南病院では、医師を中心に歩行支援チームを立ち上げ、脳卒中後の歩行の再獲得を目指しています(※ウェルウォーク対象者の決定は医師が行っています)。
参考資料
トヨタ企業サイト「パートナーロボット」※一部医療関係者対象
活動実績
-
関東甲信越ブロック理学療法士学会 発表
演題名「長期入院患者の歩行能力の一考察」 - 日本理学療法士協会神経理学療法研究部会学術集会 発表
-
日本理学療法学術大会 発表
演題名「身体認識を促す運動学習が立位及び歩行における運動制御に及ぼす影響」
科内研修
-
理学療法科勉強会(4回/月)
理学療法科スタッフを中心に実技や講義を通して勉強会を実施。 - 外部講師研修会(1回/年)
当科のスタッフ採用実績
- 藍野大学
- 葵メディカルアカデミー
- 愛媛十全医療学院
- 岐阜保健短期大学
- 群馬大学
- 健康科学大学
- 国際医療福祉大学
- 埼玉医療福祉専門学校
- 首都医校
- 城西医療技術専門学校
- 昭和大学医療短期大学
- 星城大学
- 多摩リハビリテーション学院
- 帝京医療福祉専門学校
- 帝京平成大学
- 東京メディカル・スポーツ専門学校
- 土佐リハビリテーションカレッジ
- 長野医療技術専門学校
- 新潟医療福祉大学
- 新潟リハビリテーション専門学校
- 日本リハビリテーション専門学校
- 藤リハビリテーション学院
- 早稲田医療技術専門学校
※五十音順