言語聴覚療法科(ST)
活動実績
「クモ膜下出血2例における職場復帰に向けた取り組み」
「当院回復期における高次脳機能障害者への就労支援の取り組み 」
「両側延髄梗塞により重度仮性球麻痺を呈した症例に対する訓練の一考察
「後頭葉病変による軽度純粋失読症1例における仮名文字列の読字方略の検討」
「皮質下梗塞にて重度発語失行を呈した1症例~プロソディ―の改善を目指した訓練方法の検討~」
「亜急性期脳卒中患者における意味カテゴリー流暢性課題の質的検討」
「プロソディ障害を呈した軽度流暢性失語症の一例」
科内研修
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言語聴覚療法科勉強会 (2回/月)
言語聴覚療法科のスタッフ中心に症例検討や神経心理検査の解釈などの勉強会を実施 -
卒後教育研修 (1回/月)
言語聴覚療法科の1年目~5年目スタッフ対象に基礎部門講義・症例検討などを実施 -
外部講師研修会 (1回/年)
ケーススタディやセミナーを実施
当科のスタッフ採用実績
「高次脳機能障害」
高次脳機能障害とは、主に脳の損傷に起因する認知障害全般を指すものであり、記憶、意思、感情などの高度な脳の機能に障害が現れます。
「失語症」
「失語症」とは、脳の損傷により、言葉を聞いて理解すること、話すこと、文章を読むこと、書くこと、計算することに支障が起こります。言葉を使用するコミュニケーションに困難が生じるので、失語症の方々は周囲から孤立してしまうという問題に直面することが多くあります。
言語聴覚士は失語症の方々に対して、言語機能の回復を目指した訓練、また家族など周囲の方々への説明、理解を促し、それぞれの患者さんにおける最良のコミュニケーション方法をアドバイスしていきます。
「その他の高次脳機能障害」
失語症以外の高次脳機能障害として、記憶障害、注意障害、社会的行動障害などの認知障害等があり、具体的には、「新しいことを覚えられない」「会話がうまくかみ合わない」「相手の気持ちがわからない」「左側に気付けない」「段取りをつけて物事を行うことができない」等の症状がみられることがあります。これらは、日常生活において大きな支障をもたらす場合があり、その症状について、ご本人が気付いておらず、外見上身体的な障害を残さない場合があるため、周囲からの理解が得られにくい場合があります。
「運動障害性構音障害」
「摂食・嚥下障害」
「摂食・嚥下障害」とは、水分や食べ物を口の中に取り込んで、喉から食道・胃へと送り込む・・・’これらの過程のいずれかがうまくいかなくなることです。摂食・嚥下障害になると、食べたくても舌や喉が思うように動かなくて食べられない・飲み込めない、また上手に食べているように見えても、食べ物の一部分が肺へ入ってしまうことなどが起こり、低栄養、脱水、また肺炎など様々な病気を引き起こします。言語聴覚士は摂食器官の運動練習や、現在の状態に適した飲み込み方法の指導、食物形態の工夫のアドバイスなどを行っていきます。