リハビリテーション部
甲府城南病院リハビリテーション部は、理学療法科(Physical Therapy:PT)・作業療法科(Occupaional Therapy:OT)・言語聴覚療法科(Speech Therapy:ST)・在宅リハビリテーション科で構成され、それぞれの専門性を生かした総合的なリハビリテーションを行っております。
リハビリテーション(rehabilitation)は、re「再び」、habilitate「適合した、ふさわしい」という意味を表します。つまり、機能回復のみではなく、障害によって身体的、社会的に不利になった方々に、その方らしい生活を取り戻し、地域社会へ参加できるように、総合的に支援し、社会に再び適合させていく活動がリハビリテーションです。
当院では、急性期から在宅に至るまで、一人ひとりの患者様に対して充実したサービスが提供できるような体制を整えています。また、入院中は医師との合同回診や入院治療に関わる多職種(医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療相談員、管理栄養士)が参加するカンファレンスを行い、情報交換、治療方針の統一を徹底することにより、効率の良い充実した内容のリハビリテーションを提供しております。
リハビリテーション部基本理念
基本理念
人格の尊重
良質のリハサービス
自立
生きがい
基本概念
私たちは患者様の人格を尊重し、個々の障害にあわせた良質のリハビリテーションサービスを提供することで、患者様の自立を目指すとともに、住み慣れた地域の中で生きがいのある生活が出来るよう最大限の援助をいたします。
施設基準
- 脳血管リハビリテーション施設基準Ⅰ
- 心大血管疾患リハビリテーション料Ⅰ
スタッフ
(R6.12.1現在)
部 長:杉田 正夫
副部長:斎藤 智雄
理学療法科
科長:宮野 将貴
理学療法士:42名
作業療法科
科長:三瀬 和彦
作業療法士:38名
言語聴覚療法科
科長:桂川 謙祐
言語聴覚士:13名
在宅リハビリテーション科
科長:塩野 正徳
理学療法士:3名
作業療法士:2名
看護職員:1名
介護福祉士:4名
リハビリテーション科の組織編成
リハビリテーション診療体制
入院されている患者さまには
急性期病床
日常生活動作の自立に向けて集中的なリハビリを行います。基本的には月曜日から土曜日まで、患者さまの状態に応じて1日最大9単位(1単位は20分に相当します)のリハビリを行います。
回復期病床
在宅復帰に向けた個々のプログラムを基にして休日も含めた365日、毎日リハビリを行います。患者さまの状態に応じて1日最大9単位のリハビリを行います。
療養病床
主治医の指示に基づき定期的にリハビリを行います。
在宅
通所サービスを利用されている方には
ひかり通所リハビリテーション事業所(要介護認定)または介護予防通所リハビリテーション事業所かがやき(要支援認定)において日曜日、祝祭日、年末年始を除きリハビリを行います。
教育体制
リハビリテーション部では高水準のリハサービスを提供するために、現任者教育に力を入れています。
特に臨床教育に重点をおき、実際に患者様の治療場面を通しての実践的な教育や、症例検討会などを積極的に行っています。
また、専門職として必要な最新の知識や技術の習得のため、著名なセラピストを招いた院内研修会、他院への研修を含め、学会・研修会などの院外研修も奨励し積極的に参加出来るような体制をとっています。
さらに山梨県理学療法士会・山梨県作業療法士会・山梨県言語聴覚士会などにおける活動にも積極的に関わっています。
*私達は当院の基本理念である「熱意・信頼・可能性の実現」のもと、「地域に根ざし、患者様から慕われ愛される病院づくり」を実現し、地域の皆様の信頼に応えていきたいと考えています。
急性期リハビリテーション
急性期(病気になった直後)リハビリテーションユニットでは、発症当日、または数日以内に早期回復、早期離床をめざして、リハビリを行っていきます。手術や疾患によって低下した身体的精神的機能の回復をめざした機能訓練を中心に、能力障害に対する基本動作訓練や日常動作訓練を行い、社会・自宅復帰へのお手伝いをさせていただきます。
また、病状によっては継続的な治療や訓練が必要な場合があり、回復期リハビリテーションへの橋渡し的な役を担っています。
回復期リハビリテーション
回復期リハビリテーションユニットでは、急性期の治療を終えた後、日常生活に関わる動作能力の向上を図り、早期に機能回復と家庭復帰できることを目的に、歩行、食事、排泄、更衣などの日常生活訓練、高次脳機能訓練などのリハビリテーションを365日体制で集中的に提供しています。
甲府城南病院では院中に急性期・回復期・維持期・在宅リハビリテーションユニットが存在することで、時間・情報などの点で継ぎ目のない連携が可能です。
回復期リハビリテーション病棟から退院し、家庭復帰する際には、介助方法の指導、医療ソーシャルワーカーと連携し住宅改修や環境設定などのアドバイスを行ない、ご本人、ご家族さまにとってより良い生活を送れるよう支援しています。
維持期リハビリテーション
維持期リハビリテーションユニットでは、回復期リハビリを終了し、重症で医学的管理の必要で自宅退院の難しい療養病床の患者さまを対象にリハビリを行っていきます。回復した機能の維持や長期の臥床(寝たきり)など活動量の低下による、身体が硬くなるなどの廃用症候群の予防を行います。