今年も残りわずかとなりました。
1年間が本当にあっという間ですね。
さて、当院ではケアワーカー(看護補助者)の研修にも力を入れており
以下の研修を行っています。
・医療制度と病院組織
・看護補助者業務・役割
・看護補助者に求められる倫理
・看護補助者業務を遂行するための基本的な安全・感染の知識と技術
・看護補助者業務を遂行するための技術
このうち「看護補助者業務を遂行するための技術」は、毎年テーマを変えて実施しています。
これまで、ポジショニング・ストレッチャーや車椅子移乗、移動など、
リハビリスタッフの協力をいただきながら実際に全員が体験できる研修を行ってきました。
今年の研修では『身体的拘束ゼロ』を目指し、「身体的拘束の体験」を実施しました。
参加者は自身が身体的拘束を受けることで、実際にどのような気持ちや感覚になるのかを
体験しました。
この写真は、実際に現場で使われている拘束具を使い、
スタッフが体幹拘束を体験している様子です。
(体験者の感想)
「自分より高い位置で、医療者が会話をしているのが嫌だったし怖かった」
「あまり動けず辛かった」
「10分間が長く感じた」
こちらは、ミトンを装着し、テーブル付きの車椅子に座ることで
患者さんの指先の不自由さを体験している様子です。
(体験者の感想)
「ミトンをすぐに取りたくなってしまった」
「指が思うように動かせず、顔を搔きたくても掻けなくて辛かった」
参加者一人ひとりにとって大変貴重な体験となりました。
これからも『身体拘束ゼロ』を目指し、患者さんに寄り添う医療を
当院の医療チーム全体で実践してまいります。



