令和7年11月29日 山梨県看護協会で 第33回 山梨看護学会 が開催され、
当院の急性期病棟(脳神経外科病棟)からも研究発表を行いました。
<演題>
退院支援の早期介入を促すための支援シート作成と活用の実践報告
~退院支援シート導入に向けた取り組み~
<研究目的>
一定の質で早期に退院支援が実施できる体制を構築することを目的に
統一的な情報収集・共通ツール(退院支援シート)を作成し、その運用を試みました。
<研究結果>
退院支援アセスメントシートを作成する前後の調査を行いました。
アセスメントシートの記載率は70%程度に上がり、
情報収集内容の統一化を図ることが出来ました。
その結果、「どの程度のADLであれば自宅退院できるのかわからない」
「家族に必要な指導がわからない」 「リハビリスタッフとの方向性の違いを感じる」
といった点について、退院支援アセスメントシートを作成したことで改善がみられました。
一方で、「家族の意向を確認するタイミングが難しい」「脳疾患のために自分の考えを
表出することが難しく、家族の意見を一番に考えてしまうことが多かった」
などの自由記載もありました。
<結論>
退院アセスメントシート導入・活用への働きかけにより、
看護師が退院支援を行う意識づけとなりました。
また、患者・家族の希望を把握しやすくなり、リハビリスタッフと
情報を共有することで、同じ方向性の退院支援を行うことが出来るようになりました。
【演者と共同究研者と「看護の日」キャラクターのかんごちゃん】
今後の看護実践に活かすことのできる貴重な発表となりました。
看護実践について研究的に調査・分析することで、
当院の理念である「熱意・信頼・可能性の追求」や、
教育目標である「患者中心の看護」につながります。
今回、実践的で患者中心のとてもよい看護研究に取り組めたと思います。
当院看護部では、これからも充実した看護研究ができるよう
積極的に支援をしていきたいと思います。




