診療画像科
~診療画像科の紹介~
当院の診療画像科は医師より検査依頼を受けた診療放射線技師が、一般撮影・CT・MRIなどの検査を行い、画像を提供しています。
機器の発展に伴い低線量・高画質化が進んでいますので、今まで以上に知識を深め技術を研鑽し、より良い医療の提供を続けていきたいと思っております。また、毎週木曜日に医師と画像検討会を行い、読影の補助のもと画像や撮影に関してのスキルアップを行っています。
学会・講習会に参加するスタッフも多く、日本循環器学会ではここ数年演題を発表しています。認定を活用した業務も行っています。また当院では一人一人が全ての機器を使いこなせるプロフェッショナルでなければならないので、日々の自己研鑽と努力を忘れずに職務に邁進しております。
スタッフ
診療放射線技師 9名 (男性:6名 女性:3名)
認定資格
X線CT認定技師 (1名)
日本血管撮影インターベンション専門認定診療放射線技師 (1名)
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 (3名)
放射線管理士 (1名)
放射線機器管理士 (1名)
医療画像情報精度管理士 (1名)
胃がん検診専門技師 (1名)
学会発表
- 2019年 第83回 日本循環器学会学術集会 3/29~3/31 横浜
冠動脈CT値の高度上昇による微小石灰化の抽出能低下とその一因 - 2018年 第82回 日本循環器学会学術集会 3/23~3/25 大阪
冠動脈造影CTで発見された心臓外病変についての検討 - 2017年 第81回 日本循環器学会学術集会 3/17~3/19 金沢
冠動脈造影CTで求められた冠状静脈洞と大心静脈のCT値は左冠動脈血流と関与するのか - 2016年 第80回 日本循環器学会学術集会 3/18~3/20 仙台
冠動脈造影CTによる左前下行枝入口部に発症する細胞繊維性内膜肥厚と動脈硬化危険因子との関係 - 2015年 第79回 日本循環器学会学術集会 4/24~4/26 大阪
冠動脈造影CTによる左前下行枝入口部に発症する繊維性内膜肥厚の評価 - 2014年 第78回 日本循環器学会学術集会 3/21~3/23 東京
冠動脈造影CTで確認された左前下行枝における冠動脈径逆転の意味について
所属学会
日本診療放射線技師会
医用画像管理学会
日本心血管インターベンション治療学会
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一般撮影検査
とは
一般撮影検査とは
X線を照射する機械を使用し、頭部、胸部、腹部、四肢、脊椎など様々な部位を撮影します。
フラット・パネル・ディテクター(FPD)の採用により以前より少ないX線量で高画質のデジタル画像を提供しています。

胸部撮影
肺、気管、心臓、血管、縦隔のなどを診断するために撮影しています。

腹部撮影
肝臓、腎臓、膀胱などの臓器や腸管内のガス、尿管結石などを診断するために撮影しています。

骨撮影
頭部、肩、脊椎、四肢などを撮影して骨折の有無などを診断するために撮影しています。


ポータブル撮影
病室に回診用撮影装置という撮影装置を運び、動けない患者様を撮影します。

MRI撮影検査
とは
MRI撮影検査とは
MRIとは強い磁場と電波を使って体の中を任意の方向から断層撮影できる装置で、放射線を用いないので被曝の心配がありません。現在はキヤノン製1.5T装置が稼働しており、脳ドック、救急患者などにも幅広く活用されています。

頭部撮影
T1画像、T2画像、FLAIR画像、DWI画像を撮影して、早期の脳梗塞を発見できる検査です。




頭部血管撮影
造影剤を使用しないで頭部の動脈を撮影する検査で、脳動脈瘤、血管の解離・奇形・狭窄などが分かります。


脊椎・脊髄撮影
椎体や椎間板、脊柱管の状態を観察することができ、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの診断に有用です。


四肢撮影
肩関節・膝関節などを多方向から撮影して、筋肉や腱板などの損傷を見ることができます。


X線CT撮影検査
とは
X線CT撮影検査とは
CT検査とは、X線を使って身体の断面を撮影する検査で、体内の様々な病巣を発見することができます。
また造影剤を静脈に注入することによって、臓器、血管、病巣がわかりやすくなります。
当院のCT装置は、2017年に導入されたキヤノン製320列エリアディテクタCTが稼働しており、CT FFRや冠動脈サブトラクションなどの精度の高い冠動脈造影CT検査が出来るようになっております。

頭部CT撮影
頭部CT検査では、頭部外傷(頭蓋骨骨折や外傷性頭蓋内出血の有無)・脳出血・くも膜下出血などを迅速に診断することが可能です。




体幹部CT撮影
胸部や腹部CTのことで、息止めを行うことで各臓器の状態を細かく調べることができます。また血管や臓器(肺・心臓・肝臓・腎臓・膵臓など)をよりわかりやすく映し出すために造影剤を使うこともあります。



CT血管撮影
ヨード造影剤を使用して血管を描出する検査で、頭部血管、頸部血管、大動脈、下肢血管などの撮影を行っています。



心臓CT撮影
冠動脈の走行・狭窄等の評価をCT装置で行う検査で、造影剤を静脈内に注入して撮影します。動脈にカテーテルを挿入する心臓カテーテル検査と比べ、体への負担が少ない検査になっております。




内臓脂肪測定
CT 装置を使用し、メタボリックシンドロームの診断基準となる内臓脂肪面積を測定する検査です。

COPD定量解析
当院のCOPD解析では、肺の右上葉、中葉、右下葉、左上葉、左下葉の各容積の何パーセントに気腫性病変があるかを、%LAAとして定量化して解析をします。

全脳パーフュージョン検査
当院のCTは160mmをカバーする検出器を搭載しているため,複数回のスキャンを必要とせず、1回の検査のみで全脳のCT灌流画像およびCTA画像など,脳卒中診断に必要な各種画像を容易に得ることが可能です。

血管撮影検査
とは
血管撮影検査とは
血管撮影検査とは、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、造影剤を注入しながら目的の部位にX線を照射することで、血管の様子をリアルタイムに観察できる検査です。
カテーテル治療に欠かせない検査で、装置は2024年3月にキヤノンメディカルシステムズ社製の製品へ更新しました。バイプレーン方式を採用したので、カテーテルアブレーションなどの治療も出来るようになっております。

冠動脈撮影
手首や足の付根からカテーテルと呼ばれる細い管を通して、心臓の血管、冠動脈の入り口まで挿入し、冠動脈を造影する検査です。冠動脈の狭窄の有無と程度を正確に診断し、治療の必要がある部位があればそのまま経皮的冠動脈インターベンションの治療へと進みます。
また、当院は365日24時間治療できる体制をとっております。


シャント部撮影
血液透析患者様のシャント血管に造影剤を注入してDSA撮影をします。
狭窄があれば、バルーンカテーテルによる血管拡張術(VAIVT)の治療を行っています。


頭部血管撮影
頭部の血管に造影剤を注入し、その様子をX線撮影することで、頭の血管の詳しい様子を調べる検査です。デジタルサブトラクション血管造影(DSA)を用いることで、頭蓋骨の中の頭の血管だけを鮮明に観察できます。


アブレーション治療
心臓の拍動リズムに異常を来して脈拍数が多くなる、頻脈性不整脈という病気に対し行われる治療法です。足の付け根などの太い血管からカテーテルを入れて、心臓内部の不整脈の原因となっている部分を高周波電流で焼き切ります。

X線TV撮影検査
とは
X線TV撮影検査とは
X線を用いて体内の臓器などの透視や撮影を行う検査です。主な検査には、消化管の検査や脊椎や関節などを調べる整形外科の検査、腎臓から膀胱などの尿路系を調べる泌尿器科の検査などがあります。
当院のX線TVは2019年に島津製のフラットパネルディテクター搭載の最新機種に更新されました。低線量・高画質の装置になっており、DEXA法による骨密度測定ができます。

消化器撮影
バリウム等の造影剤を使い食道・胃・腸などを調べることができます。

嚥下撮影
バリウムなどの造影剤を含んだ食事をX線透視下で食べてもらい、嚥下運動や適切な食形態を評価・診断する検査です。

長尺撮影
X線TV装置で、スリット画像をつなぎ合わせて一枚の長尺画像を再構成することができ、全脊椎や下肢全域の撮影ができます。


骨密度測定
骨の強度の重要な要因である骨密度を測定し、骨の強さを判定することができます。


人間ドック・院内健診
・企業健診部門
人間ドック・院内健診・企業健診部門
健康管理室で項目に入っている検査の一部紹介です。
胸部CT撮影
肺がん(がん死亡率1位)の早期発見にとても有効で、320列CTによって短い息止めで低被ばくの検査が出来ます。

脳ドックMRI・MRA撮影
脳の画像と脳血管・頸部血管の画像を撮影して、自覚症状のない脳のさまざまな病気を早期発見します。

上部消化管X線撮影
食道、胃、十二指腸のX線撮影検査です。検査前に胃をふくらませる薬を飲み、続いて造影剤のバリウム液を飲み胃の粘膜に付着させて癌、ポリープ、潰瘍などを見つけます。
この検査では前夜の夕食以降は、食事を抜いて胃を空っぽにしておく必要があります。


乳房撮影
乳房撮影とはマンモグラフィとも呼ばれ乳房を圧迫して撮影します。圧迫することにより乳房内の脂肪と乳腺組織をはっきり写し出すことが出来る装置です。
圧迫する際に多少の痛みが伴いますが、より確かな診断の為、どうぞご理解とご協力をお願いします。


胸部検診車
2024年1月に導入された検診車で、低線量・高解像度の撮影ができる装置になっています。

胃部検診車
デジタルX線TV撮影装置を搭載しています。
